500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

角井 亮一 著 『物流大崩壊』(宝島社新書 2017年 11月24日 第一刷発行)【書評】

著者は、紹介欄によれば「国内最大の通販専門物流会社の代表であり、物流コンサルも行っている」人物とのこと。

 

その立場を活かしたのだろう、アマゾンや楽天などの大手ネット通販と連携し、ヤマト・佐川・日本郵便で発送された荷物を追跡するアプリ「ウケトル」(不在通知や再配達の依頼も可能)を開発した実績を持つ。アプリユーザーベースで、再配達の2割近い削減ができているそうだ。

 

本書ではその点を最大限にアピール。再配達削減対策として、宅配共通ポイントの創設を訴え、国の援助があれば『私自ら宅配業界をまとめる自信があります』と言い切る。ものすごい自信だ。『ぜひ一役やらせてもらいたい』とも。これが言いたくて本書を書いたものと見える。

 

ただ、再配達が無料である以上、多少ポイントのインセンティブをついけても、大幅に減らすことは難しいんじゃないかなあ、と個人的には思う。

 

なお、本書の全般的な内容は、宅配業界で起きている問題の俯瞰と、新たな試みの紹介であり、同系統の本と比べて目新しさはない。

 

ただ、宅配ビジネスが「定価でのC2C」がベースだという指摘にはハッとさせられた。ビジネス用途でも当たり前に使われているので、意外と気が付かない点だ。

 

(500文字!)