昨年11月に世界中の大注目を集めた、トランプ vs バイデンの米大統領選。
この対決により、米国が一枚岩にはほど遠い、複雑な多様性を持つ国であることが、改めて認識された。
そこに興味を持つと、米国の各州のことがもっと知りたくなるもの。
各州のキャラや特色を、ざっくりと、楽しく学びたい・・そんな気持ちにしっかり応えてくれるのが本書だ。
全米50州の特徴を、前頁フルカラーの楽しいイラストと平易な文章で紹介してくれる。
本書は基本的に見開きで1つの州を紹介する構成となっている。
各州の特徴や名所や名物、産業、州を代表する有名人、州の旗や代表的な都市、はては平均年収までが掲載されている。
地理や歴史にとどまらず、文化や経済までをカバー。
ビジュアル重視とはいえ、大人が読んでもしっかりとためになるコンテンツが詰まっている。
所々に挟まるコラムも「そこが知りたかった」というツボをついたテーマを取り上げてくれる。
中高生くらいから、大人まで幅広い年齢層が楽しめる図鑑・絵本。
単なる書籍というよりは、一つの作品といった雰囲気だ。
電子書籍ではなしえない、紙の本ならでは企画力と醍醐味がこの作品にはギッシリ詰まっている。
(496文字! 各州の有名人はジョン・F・ケネディ、バラク・オバマ、ベーブルースにプレスリー、ボブ・ディラン、ウォーホルといった、各界の著名人が並ぶ。しかし、アリゾナ州のドン・フライって、どうよ!?)