500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

田坂 広志 著 『直観を磨く 深く考える七つの技法』(講談社現代新書 2020年2月20日 初版第1刷発行)

頭の良い人が書いた、思考法の本を読むのは好きだ。

 

ちょっとした異世界を覗くような楽しみがある。

 

読んだからと言って、わが空気頭が改善されるとはハナから思っておらず、あこがれの気持ちで読むといった感じだ。

 

著者の田坂氏のことは良く知らないが、著者紹介を見ると、そうそうたる経歴。絶対にずば抜けた頭脳の持ち主だ。

 

これは期待できそうだと読み進めたのだが・・あれ・・

 

「この宇宙に普遍的に存在する「量子真空」の中に「ゼロ・ポイント・フィールド」と呼ばれる場があり、この場に、この宇宙のすべての出来事の情報が記録されている」という仮説が語られ、天才的なひらめきは、そのゼロなんとかにつながることで得られるとの主張が語られる。

 

むむむ。

 

これは、あれだ。天外伺朗氏とか、船井幸雄氏とか、そっち系ぽいな。

 

かつて60~70年代に流行ったというカウンターカルチャー、精神世界ブームにニューエイジ思想。本書の著者も、自然とその影響下にあるのではないか、そんな気がした。

 

おそらく著者には、同傾向の固定ファンがいて、本書もそのファンに向けに書かれたものではないかナ。

 

私のような一般読者は、お門違いであった。

 

(485文字! 全般的にゼロなんとかが語られているわけではなく、最初の部分は一般向けの体をなしている。それだけに、読み進めて「え?」となる人も多かろう。)