500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

池上 彰 的場 昭弘 『いまこそ「社会主義」 混迷する世界を読み解く補助線』(朝日新書 2020年12月30日 第1刷発行)

 少々古臭いイデオロギー社会主義」、そこにあえてスポットを当てた本だろうか・・書店で見かけ、興味を惹かれて購入。

 

確かに近年、新型コロナ以降、社会主義寄りと思われる政策が話題になることが多い。

 

国・自治体主導のワクチン接種にしてもそうだし、各種給付金についてもその匂いがする。

 

あるいは、コロナ禍以前から注目を集めているベーシックインカム論なども、社会主義的な色合いを感じる。

 

どうやら、昨今大手をふって歩いていた新自由主義へのカウンターとして、社会主義的な要素が再注目されているようなのだ。

 

そういった部分を掘り下げる内容を本書には期待した。

 


しかし、読んでみるとテーマが全体的に取り散らかり気味で、まとまりがない。ちょっと期待外れ。

 

社会主義国の成立や、その実情といったところは、過去の遺物といった感があり、あまり興味がない。

 

社会主義的手法の、どうゆう部分が、現代社会においてどう有効なのか。そういうところを知りたかったのだが、それほど具体的な論がない。

 

知識的にも、既知の部分が多く、薄味な読後感であった。

 

(448文字 対談本の新書って、あたりハズレがあるよね。)