非婚化・少子化による日本の人口減を論じた書籍は多数ある。
また、それらによる労働人口の減少、及び経済への影響にスポットを当てた書籍も多い。
本書もそれら問題をテーマとしているが、加えて「FIRE増加による労働人口減」の社会的インパクトに着目しているのが大きな特徴。
そして、著者自身が「FIRE願望を持つ非婚単身者」と明かしたうえで、FIREを単に社会的損失とネガティブにとらえるのではなく「なぜFIREをしたがる人が増えたのか」「なぜ結婚する人が減ったのか」の問いを切り口に、今後の社会・経済について分析する。
本書は2章立てで構成されている。
前半1章では、仕事や結婚に対する昨今の価値観の変化を、データを交えながら深堀り。さらにはFIRE増加により、どの程度労働人口が減るかのシミュレーション、その結果経済はどう変化をするか等を考察する。
後半2章では、FIREや非婚化の抑止が可能かを論じ、さらに現状の傾向で100年間人口が減り続け、日本の人口が3千万人となった場合の社会のありようについても考える。
価値観の変化は受け止めたうえで、今後の社会の方向性を考えるリアルさが秀逸。折に触れて読み直したい一冊だ。
(500文字! ちなみに、私自身が単身フルFIRE民。まさに自分事が書かれているようで、興味深く読んだ。今のところ、今年読んだ本の中でNo.1だ。)







