前回、前々回と、経営学系の面白エッセイを紹介した。
今、オモシロ経営学が、来ているのかな?
そう思って、大型書店の経営学のコーナーを訪れたが、そういう感じでもない。あの2冊が突発的な存在だったようだ。
しかし、アカデミックな経営学ではなく、ビジネス書的な範疇まで含めると、面白そうな新刊が見つかった。
それが今回紹介の書籍。
なにせ、帯には「お客様ゼロから業界トップになった社長が泥臭い話、ぜんぶ語ります」とある。
中身は帯の惹句の通りで、失敗エピソードの羅列。
もちろん、その失敗例からの反省も併せて語られるわけだが、「学びの書」というより、単純に読み物として面白い。
学びから示される成功法則も多数示されるが、個々で矛盾しているように思えたりと、内容はやや取っ散らかり気味。
しかし、面白エッセイとして読む分には問題なし。また、自分の勤める企業を対比しつつ読むと興味深い。
特に、冒頭で語られる「どんなものでも少しは売れてしまう悲劇」には、共感。
新商品を出して、少し売れて、それを軌道に乗せようとしてあれこれ努力するも、結局は少ししか売れない・・これはよくあるわ~。
仕事上の「あるあるネタ」として読めば、面白さ倍増。
(500文字! 面白エッセイではあるが、裸一貫で起業することの大変さは伝わってきた。)
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