500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

熊倉 潤 『新疆ウイグル自治区 中国共産党支配の70年』(中公新書 2022年6月25日 初版)

ここ数年、中国の新疆ウイグル自治区を巡る問題がしばしば報道される。 それら報道を見て、なんとなく「中国共産党が、地方の異民族地区を力で抑えつけている」というイメージを持ち、批判的な感想を持っていた。 しかし、よく考えると、その問題の詳細はあ…

辻田 真佐憲 『「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史』(講談社新書 2023年5月20日 第1刷発行)

「戦前」というものに興味がある。 日本が戦争に突き進んだ時代、今とは全く異なる世相であったかと想像する。 いわゆる左派は当時を「軍部が暴走し、極端な価値観に支配された暗黒時代」と否定する一方、極右などは当時を正当美化しようとする。それぞれの…

井上 文則 『シルクロードとローマ帝国の興亡』(文春新書 2021年8月20日 第1刷発行)

歳を食うにつれ、読書の傾向が変遷し、最近では歴史関連の書籍に興味が湧いてきた。主に世界史の古代・中世・近世。 現代に続く人間の営みが実際にあり、しかし、そのすべてが記録として残っているわけではない。そこにある種ミステリアスな魅力を感じる。本…