タイトルに惹かれて読んでみたが、正直、期待外れだな~。
世界的なナショナリズム傾向を多面的に考察したり、思想的な潮流を掘り下げるようなことはない。
ざっくりとした近代史の背景解説と、米国や欧州のルポルタージュ、そして著者どうしの対談が収録されている。
各種コンテンツをかき集めて、一冊の「池上本」に仕立て上げた企画本だな。
なにせ、巻末に「本書の内容の一部はテレビで放映された内容ですよ」との但し書きがチョロッと記載されている。そんなのアリかw
内容とタイトルの重みが釣り合っていない印象は否めない。
まあ、ルポの部分は情報が古びるのが早いから、書店で内容をサラリと見て、興味が持てそうだったらサクッと読んでみるのは悪くないかもしれない。
新書で安いしね。
(321文字。全くの余裕)