500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

及川 琢英 『関東軍 -満州支配への独走と崩壊』(中公新書 2023年5月25日 初版)

近年、緊迫化の度合いを増す国際情勢。それを受け、最近歴史関連の本を読むことが増えた。

 

世界各地の紛争は、元をたどれば、歴史的な経緯に行きつく。その詳細を知っていれば、紛争関連の報道も一段深く見ることができる。

 

本書も、そんな歴史への興味の一環から手に取った。

 

本書は、かつて中国大陸に展開した日本軍の一派「関東軍」がいかに勢力をつけ、その結果暴走し、崩壊するまでの流れを克明に追う。

 

新書なので気軽に手に取ったが、中身はずっしり。とにかく情報量が多い。私の様な「ちょっと興味を持った」レベルの人間が読みこなせるものではない。ほとんど研究書のように思える。

 

でも、買った以上、無理くり読み進める。

 

満州事変やノモンハン事件など、主だった出来事の表層的な流れは知っていたが、その裏にはこんなにも複雑な軍隊内の主導権争い、派閥間のあつれき、人間関係があったものかと唖然とした。

 

また、情報通信が未発達の時代に、海外の地で、これほど大規模な軍事オペレーションが行われていたことにも驚嘆。そりゃ中央からのコントロールは効かず、暴走しやすいことは想像がつく。

 

日本が敗戦に至る、大陸での動きを知ることができ、読んだかいはあった。

 

(500文字 通勤途上でちょこちょこと読み進めたが、読了までえらく時間がかかった。)

 

関東軍―満洲支配への独走と崩壊 (中公新書)

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