500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

森 博嗣 著 『読書の価値』(NHK出版新書 2018年4月10日 第1刷発行)

私は、著者の「森博嗣」さんという方のことを全く知らないが、帯キャッチコピー

 

> 誰も言わない「読み方」を教えよう

 

の一文に興味をもち、本書を購入した。

 

工学博士にして、元大学助教授。現人気SF作家というユニークなキャリアをお持ちの方とのこと。

 

その経歴からうかがい知れる通り、頭脳明晰にして発想力に優れ、またバイタリティに富む。しかし気難しい・・そんな人物であることが文章の端々からうかがい知れた。

 

「本」と絡めた著者の回顧録的な面が強く、その「キャラ」を知っていてこそ、一層楽しめるタイプの本と言えようか。半ば既存ファン向きの書籍という感がせぬでもない。

 

ただ、既存ファンではない私が読んでも面白かった。

 

「物事を根源的に考え、理論的に表現する」という著者の性格が全般に表れている。頭の良い人の思考経路を覗ける感があり、興味深い。

 

特に第4章『インプットとアウトプット』はその傾向が強烈で刺激的だ。「僕は言葉で考えない」「メモをしたから忘れるのだろう」「最終的には個人の頭の中がゴール」等の言葉が特に印象に残った。

 

そして、「読書感想文は無意味だ」とも。

 

 

 

・・一読者の、読後「記念行為」ということで、まあひとつ(笑)

 

(499文字!)