500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

デービッド アトキンソン 著 『日本人の勝算 人口減少×高齢化×資本主義』(東洋経済出版社 2019年1月24日 第1刷発行)

外資系金融機関の金融調査室長による、日本の少子高齢化に対する処方箋本。

 

主張が簡明でサクサク読める。

 

少子高齢化により、このままでは日本は「三流先進国」に成り下がり、財政は危機に陥る。

 

・しかし日本の労働者の評価は高い(大手先進国としては最高のOECD諸国4位)

 

・日本の労働者の生産性は低いまま(世界銀行によるランキングで28位)

 

ゆえに、生産性を上げる余地は十分。ここに注力すれば良い。非常にわかりやすい。

 

具体的な政策提言としては、

 

・日本には生産性の低い中小企業が多すぎる。ここをターゲットとする。

 

最低賃金をアップし、生産性の低い中小企業に努力を促す。企業全体の底上げを促すとともに、対応できない中小企業を淘汰(これから人口は減るので、企業数も減って当然)。

 

・社員のスキルアップレーニングを制度化する(タダ乗りを防ぐため、企業に強制)。


説得力はある。そして著者は「日本政府観光局特別顧問」でもあるので、政府へのパイプ、提言力もあるかもしれない。

 

ただ、自・公政権にとって、中小企業は票田なので、実行に移せないだろうな~、という気がする。

 

ほっといて、ゾンビ企業が自然と消えるのを待つのが最良かもね。

 

(498文字! そんなゾンビ企業のしがない一労働者として思うのだが、硬直した小企業の変革は困難だよね。神の見えざる手に任せるしかなかろう。あとは各人でなんとかしよう。)