話ベタを気にして、話術の本を読んでも、細かなハウツーの羅列にうんざり。
あるいは「心を込めて話せば、きっと伝わる」的な内容でがっかり・・そんな経験はないだろうか?
ならば、本書をおためしあれ。
「ポイントが3つあります」
この定番の話術ですら、著者は「長い」と評する。
忙しい相手に、3つも話を聞いてもらえると思うな、というわけだ。
この考え方はスバラシイ。
私のような口ベタの場合、3点も話しているうちに、要点がボケてくる。
ならば、もっと短く。
そんなことできるのか?
できる、と著者は言う。
コピーライティングの技術を使えば、話の要点を簡潔にまとめることができるという。
半信半疑で購入してみたが、これは使える、そう思った。
ざっくりまとめれば、本書で紹介される技術は
1.箇条書き
2.取捨選択
3.やや応用編として、有効な言葉の用い方
といったところだ。
字面で見るとありきたりだが、一見単純な中に「技術」は潜んでいる。
その技術を、わかりやすい語り口で、具体的に説明されると「これなら自分にもできそう」と思ってしまう。
サクサク1時間ほどで読めてしまうが、その間に読者(私)の心を動かしてしまっている。
そこに強い説得力を感じた。
(500文字! ・・長いな。)