500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

アンデシュ ハンセン 『スマホ脳』(新潮新書 2020年11月20日 発行)

帯の惹句「スティーブ・ジョブスはわが子になぜiPadを触らせなかったのか?」「最新研究が示す恐るべき真実」が目に留まり、つい購入。

 

内容的には、スウェーデンの著名な精神科医が、スマホが人に与える悪影響を、研究結果を交えながら指摘するものとなっている。

 

要点はおおむね以下の通り。

 

 

スマホは便利だし、常に新たな情報を届けてくれる。ヒマつぶしに最適なので、手放せなくなる

 

SNSは自己承認欲求を刺激するように巧みに設計されており、つい気になって見てしまう

 

・上記の理由から、人によっては依存症のような状態になってしまう

 

・インスタントに物事をしらべられるので、集中力や記憶力が減退する

 

・特に、人格形成においてリアル体験が重要な幼児期には、害が大きい

 

・夜もスマホ画面を眺めていると、神経が刺激され、熟睡を妨げる

 

などなど。

 

多面的な考察と、そこから導かれる結論は一定の説得力がある。

 

 


しかしながら、スマホが普及して早や十数年。

 

本書で晒されたスマホのデメリットは、すでに経験的に知らているものであり、すでに多くの言説がなされている。

 

そのため、あまり新味がない。

 

肩透かしな読後感が残った。

 

(499文字。 さらに言えば、本書を手に取る人は、そもそもスマホ依存になりにくいタイプの層ではなかろうか。著者がメッセージを届けたい人には、届かない・・)