500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

岩田 健太郎 『僕が「PCR原理主義」に反対する理由』(新潮社 2020年12月12日 第一刷発行)

本書の内容は、前著の『丁寧に考える新型コロナ』と概ね同じ。

 

そのため、新型コロナやPCR検査に関する著者見解が目当てなら、どちらか1冊読めばいいいかな。

 

しかし、本書には独自コンテンツが付け加えられており、それが第一章の『僕の「医者修行」時代』。

 

著者の幼少のころから、青春時代、そして感染症専門医として名を成すまでの歩みが記されている。

 

内容が既出書と被るため、新情報として付されたのかもしれない。

 

しかし、こういう詳細な来歴紹介は意外と重要だと思う。

 

新型コロナ騒動以降、様々な「医者」が様々なメディアで意見を出している。

 

しかし、実は感染症にはさほど詳しくない医者が情報発信しているケースも多い。

 

(そういう出たがりタイプの医者の方が、メディア上での露出度が高く、結果的にその人の個人的な意見が世間に流布したりする。)

 

一口に医者といっても千差万別、医学分野の解説書を選ぶ場合、著者のバックボーンを知ることは有益。

 

また、医師(しかも有名大学の教授)といえば超エリートなイメージがあるが、こんな苦しいキャリアパスを経ている人もいるのか、という意外な発見もある。

 

ある種、この第一章こそが本書の主題と言えよう。


(496文字! 新型コロナが流行り始めたころは、まともな解説書が本当に少なかった。いまでは沢山出ているが、それゆえ、著者を選ぶ必要があるね。)

 

 

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