人生の下り坂を意識し始めるのが50歳。いつ終わりが来ても後悔無きよう、3年単位で目的と計画を定めて、充実して生きよう・・
本書の主題は上記の一文で表すことができる。
ダラダラ過ごすとあっという間に時間だけが過ぎ去る。さりとて大それた目標に今更挑むには無理がある。
そのため、目先3年間で、可能な範囲で「これだけはやっておきたい」目標を定める。運よく健康に3年間無事に過ごし、目標をこなせたら、再び3年単位の新たな目標を設定する。
どこかで寿命が尽きたとしても、それまでの3年間分の充実した人生に満足して人生を終えることができる。
・・このような内容の人生後半戦指南の書である。
かなりアクティブな人向けの内容といえる。
なにせ、著者の方は60近くになってからキックボクシングを始められたそうな。
バイタリティ、目標クリアの達成感を求める向きにはピッタリの生き方だろう。
しかし、大したことも成さず、歳食ってますますグータラ度を増すワタクシのような人間には、なかなかにハードルが高いなぁ・・
とはいえ、本書を読み、はじめて自分の人生の残り時間に思いをはせ、ハッとしたのも事実。
それだけでも、読んだ価値はあったというもの。
(499文字! アマノジャクな私は「逆に、目標や目的を捨て去り、無になって安らかに人生を終えるというのもありかも知れない」とも感じた。)