500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

山本 隆行 『伝説の編集長が教える 会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい』(東洋経済新報社 2022年6月16日 第1刷発行)

タイトルだけ見ると、必勝法まがいのお気楽投資本のように見えなくもない。

 

しかし、中身は本格的。「ココだけ見て」と言っていながら、ボリュームは300頁に及ぶw

 

四季報の説明だけにとどまらず、財務諸表の見方の基本から、実践的なファンダメンタルズの分析方法についても言及。

 

さらには、投資面から見た最近の企業の傾向、テーマ別の会社ランキングなども掲載しており、情報収集本としても役立つ。

 

盛りだくさんで、「ココだけ見て」的な簡便さからはほど遠い。本気で投資に取り組む人向けの一冊である。

 

 


では、内容的に難しいのかというと、さにあらず。

 

帯には「(著者の)セミナーは毎回大盛況」と書かれているが、本書の文章は、まるでセミナー講師が聴衆の興味を引きつつ語りかけるような感じ。

 

読み物として面白く、とっつきやすい。

 

この手の本は、おさらいとして読む人も多いと思うが(自分もそう)、単なる四季報解説本と異なり、すらすら読めるのが良い。また、新たな発見・知見も得られた。

 

 

 

ただ、「四季報を1冊だけ買うなら秋号」という主張はどうかな~。

 

一番地味な秋号を売りたいという、出版社(本書と四季報は出版社同一)の意図があるんじゃないかな~?

 

(498文字 時事ネタをある程度含む内容なので、鮮度が重要。そのため、出版後、早めに購入し一気に読了。)