500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

池上彰 佐藤優 『世界の〝巨匠〟の失敗に学べ! 組織で生き延びる45の秘策』(中公新書ラクレ 2022年7月10日 発行)

けったいな本である。

 

タイトルだけみると、サラリーマン向けの処世術かと思うであろう。

 

しかし、実態は、現代を含む歴史上の有名人の生きざま解説である。

 

そして、その解説を、最後にチョロッ処世訓に結び付けて各章を〆るという、よくわからないコンセプトの本だ。

 

ちなみに、1章一人で、合計8人を解説する。

 

そのメンツは、乃木希典田中角栄ドナルド・トランプ山本七平李登輝、オードリー・タン、アウンサンスーチー、ドフトエフスキー。

 

見事に脈絡がない。

 

いったい、何を目指して作った本なのだろうか。

 

ちなみに、本書の冒頭近くに「著者もあまり書きたいと思っていない、編集もイマイチ乗り気でない、営業も売りたいと思わない、そんな本がなぜかできてしまうことがある(笑)」という一文が出てくる。

 

それって、本書の事では?(爆)

 

 

まあ、池上・佐藤コンビの本は、「知識・教養」というよりも、「娯楽」的な感覚で読むことが多い。

 

本書も、タイトルとコンセプト、それにとってつけたような処世訓さえ無視して気軽に読めば、それなりに面白い。

 

(445文字 それにしても、池上・佐藤コンビの本はこれまで何冊出ているのだろう。厳しい出版業界にあって、しっかり長年生き延びている。)