ご存じ最強コンビの対談本。
もはや時事ネタ解説のシリーズ本と化しているので、各「シリーズ本」に付けられたタイトルには、たいして意味はない。
5章で構成される本書も、1~3章は時事解説である。
第1章は、しばらく前に話題になった 斎藤幸平『人新世の「資本論」』を軸に、SDGsや仕事論
第2章は、おなじみ米中対立問題
第3章は、中止できなかった東京五輪について
といった感じ。いずれもインテリどうしの、気軽な雑談という感じで、サクサク読める。
そして第4章がリーダーと愛読書、第5章が日本人論の名著紹介であり、このあたりが一応本書のタイトルと関係するかなあ~といったところ。
第4章などは、「最強の読書家コンビ」が、政界リーダーの読書歴を評するという趣向であり、必然的に「こんなやさしい本ばかり読みやがって」「だから中身が薄ぺっらい」といった形で、最近の首相・党首経験者をこき下ろす内容となっている。
まあ、週刊誌記事的な意味で、面白くはある。
(412文字 肩の凝らない対談エンタメシリーズ。新刊が出るたびに、つい買ってしまう。)