500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

手島 龍一 佐藤 優 『米中衝突 -危機の日米同盟と朝鮮半島- 』(中公新書ラクレ 2018年 12月10日 発行)

ご存じ大衆向けインテリジェンスの名コンビによる、未来予測本第4弾。

 

全編対談なので、サクサク読める。

 

情報を突き合わせて、国際情勢の明日を大胆に予想するのがウリ。

 

とはいえ、前著で予想した米朝トップ会談がまさかの早期実現。本書の冒頭でも、その実績をしっかりアピール。

 

本書も米朝関係+中国に焦点を当てている。そこにロシアが加わり、さて日本はどうすべきかというテーマ構成となっている。

 

予測は多岐にわたり、どこまで信じるかは読者次第だが「そういう見方もあるか」という気付きが随所にある(このシリーズの人気の秘訣だろう)。

 

特に、佐藤氏の「トランプはキリスト教長老派。金日成も長老派であり、その思想は孫の正恩にも受け継がれている。ゆえに両者は同じOSを搭載している。ゆえに相性が良い」という指摘は面白い。

 

長老派は自らを「選ばれし民」と規定し、勝利が約束されていると考える。そのため自分が正しいと感じた信念を貫き、押し通す。打たれ強い、反面、傲慢。

 

このあたりは、自身も長老派で「同じOS」の佐藤氏なればこそ、その感覚を解釈でき、そうでなければ不可解な主張にしか映らない、とのこと。

 

なるほど、そういう見方もあるか。

 

(497文字! 北朝鮮がカジノを狙っていて、ゆえに米国のカジノ王と付き合いの深いトランプと利害が共通しているという見方は・・う~ん、どうかな。

 

それにしても、太りやすいのも長老派の特徴なのだろうか?)