500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

山川 健一 著 『問題児 三木谷浩史の育ち方』(幻冬舎 2018年 2月7日 第1刷発行)

私は仕事としてネット通販の店舗運営に関わっており、楽天店舗を担当していたこともある。そのため、つい気になり本書を手に取った次第。

 

ご存じ、楽天を一代で築き上げた三木谷浩史氏の半生記である。

 

一橋大~興銀~ハーバードでMBA取得という経歴から、本書を読むまでは、さぞかしエリート然とした人物かと思っていた。しかし少年期までは全くことなり、悪童的であり学校成績も振るわなかったのは意外。

 

おそらく一般的な学校の枠組みは、彼には狭すぎたのであろう。

 

枠に捉われない、アグレッシブな「企業家精神」がこれからの日本を変えるという主張が本書全体に通底している。

 

大枠で物事の本質をつかみ、失敗を気にしない。海外志向という姿勢は、そのまま楽天の企業体質に反映されているように思う。

 

(ちなみに私は株式投資を通して、楽天を観察しているが、失敗が非常に多い企業という印象がある。)

 

もちろん、この手の本の常としてプロパガンダ色が強い。また、見方によっては独善的に映る部分もある。

 

ただ、敵を作っても自らの主張を躊躇わないアクの強さと、理詰めで通そうとする個性。まさに「問題児エリート」。今後も興味を持って見ていたい人物ではある。

 

(497文字!)

 

 

--------------


【文字数に含めない後書き】

仕事として接したためか、正直なところ私は楽天に対して好感は持っていなかったりする。

また楽天に限らないが、ネット通販企業の隆盛は「面倒なところは運送会社に押し付けてのオイシイとこ取り」で得られた成果である点は疑いないところ。

本書のようなプロパガンダ本を読む際には、明暗の「明るい部分」しか書いていないという認識は必要かと思う。