500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

城田 真琴 著 『デス・バイ・アマゾン』(日本経済新聞社 2018年8月22日 1版1刷)

最近はやりのアマゾン脅威本。

 

この手の本を手に取るのは、アマゾンを脅威に感じる業界に従事する方ではなかろうか。たとえば一般的な小売業とか。

 

本書は、アマゾンに対してネガティブな印象の表題なので、特にその傾向は強かろう。

 

たしかに本書では、アマゾンに対抗し、工夫を凝らすEC企業やメーカーの例が多数紹介されている。

 

しかし、その多くは大企業の実験的な施策であったりと、(少なくとも現時点では)特殊な例であるように思える。

 

むしろ、名だたる大企業がアマゾンの脅威から逃れようと知恵を絞っている姿に、逆にアマゾンの凄さを感じてしまう。

 

ただ、本書でも触れられているが、通販につきものの送料の高騰が、今後ネックとなる可能性はありそうだ(アマゾンは今や通販のみの会社ではないが、ここではさておく)。

 

本書で描かれている自動配送の実現は、技術的には可能でも、安全性の担保が難しそうだ。法整備にも幾多のハードルが予想される。実現には相当時間がかかる、あるいは不可能かもしれない。

 

アマゾン通販に押されている既存の小売業に反転攻勢のチャンスがあるとすれば、アマゾンの優位性が「送料負け」するタイミングなのかもしれない。


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