池上彰・佐藤優コンビの世界情勢深読み対談シリーズ第4弾(※)。
帯にはシリーズ「累計70万部突破」とある。
対談なので、サクサクと読みやすく、旬の世界情勢ネタを深くわかったような気にさせてくれるのが人気の秘訣だろう。
本書は5章で構成されており、それぞれ北朝鮮、国内ネタ、トランプ、独裁化を増す国々、最新技術がお題となっている。
個人的に気になったのは、3~5章で触れられている「技術革新であらゆるものがスピードアップ。民主主義的な手続きを踏んでいては、そのスピードに追い付けない。だから独裁性を強める国が増えている」という指摘。
その点考えると、日本は不利で、ますます中国有利ってことか。
知らなきゃよかった。
(※文春新書のシリーズ以外にも、同コンビ本は、他の出版社から複数刊行されている。
なお、文春新書シリーズはこれまで、「新・戦争論」「新・リーダー論」「大世界史」と大上段なタイトルを得意としてきたが、なぜに今回は「知らなきゃよかった」と方向転換したのだろう。地味に気になる。)
【436文字】