500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

大前 研一 著 『日本の論点 2020~21』(株式会社プレジデント社 2019年11月15日 第一刷発行)

まず目に留まるのが、ぶっとい帯に大書きされた「アホな指導者の下でどう生き抜くか」というコピー。

 

トランプ大統領への非難だろう。

 

新自由主義者大前研一にとっては、自国主義保守主義保護貿易主義の権化のようなトランプは「アホ」以外の何物でもなかろう。

 

しかし、新自由主義はどう見てもエリート富裕層主導のイデオロギーだ。

 

そりゃ反発も出るよね。その不満が表面化したのがトランプはじめ、世界の保護主義ポピュリズムの台頭だろう。

 

世相として「新自由主義」が色あせる中、毎年出版される本書シリーズの内容もまた説得力が薄れている気がする。

 

IT・英語教育重視で世界標準の競争力ある人材を・・というが、そもそも「世界標準」なんてものがあるのか?

 

自らの嗜好する世界観を、そう称しているだけではないのか?

 

そして、このシリーズ本、どこを切っても大前節炸裂の金太郎飴状態なので、読む方もだんだん飽きてくる。

 

しまいには、章のタイトルを見ただけで、内容がなんとなく推察できてしまう。

 

その上、「今や再選絶望のトランプ」など、明らかに予想が外れかかっている箇所も目につく。(※)

 

 

今年末にも新刊が出るだろうけど、もう買わなくていいかな・・

 

(496文字! MMTへの非難も、論点が核心からそれているように感じた。)

 

※その後様相が変わり、トランプやや不利の状況に(2020年7月)