軽い経済モノのが読みたいな。
そう考えつつ本屋に入ったところ、ちょうど本書が入口付近の平棚に山積みされていた。
そのタイトル、いかにもユルげなカバーデザインを見て、ビビッと来た。そのまま購入。
期待にたがわず、サクサク読める。
ただし、内容はふざけたものではない。古今の有名企業の倒産事例25ケース(ちなみに国内企業が12)を、平易に解説している。
1つのケースにつき、創業から倒産までの経緯を5~7ページでコンパクトに紹介。その後に1ページの分析が続く。そしてポイントの箇条書きが1ページ。
読みやすく工夫されており、著者本人によるユルユルのイラストが花を添える。
また、本書がユニークなのは、倒産原因を、大きく2つの系統、5カテゴリに分類していること。
・戦略上の問題 → 過去の亡霊型 / 脆弱シナリオ型
・マネジメントの問題 → 焦りからの脱却型 / 大雑把型 / 機能不全型
個人的には、ギャンブルな手法で市場に大きく挑んだ「脆弱シナリオ型」6社、特にその内の日本代表2社(鈴木商店、三光汽船)が好き(?)だ。
レバレッジ上等、当たればデカい!というスタイル。
でも、現在でもそういうタイプの有名企業、あるよね。特にIT方に。
(496文字! 手元の本は、2020年1月17日 第4刷。1刷から1カ月あまりで4刷! かなり売れている本のようだ。)