500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

成毛 眞 著 『amazon 世界最先端の戦略がわかる』(ダイヤモンド社 2018年8月8日 第1刷発行)

もう、タイトルそのまんま。アマゾンのスゴさを徹底的に考証した本だ。

 

最近よく見られる「アマゾンの脅威」、ひいては「対アマゾン戦略」を説く本ではない。

 

しいて言えば、「アマゾン称賛本」といえようか。

 

いや、特にアマゾンを褒め称えているわけでは決してない。

 

IT産業の論理的な考察で知られる成毛眞氏が、客観的なファクト&データを積み上げ、秘密主義を貫くアマゾンの戦略・強みを分析。今後の発展性を検証する内容だ。

 

著者のスタンスは中立・冷静たが、考証の結果、アマゾンの容赦のないシェア獲得主義、生活浸透主義、そして果てしない拡張主義に死角がほとんど見当たらないため、結果として「称賛」しているように見えてしまう。

 

時々指摘される、独占禁止法による規制も否定(小売業として見た場合アマゾンの全米シェアは4%)。

 

インターネットが世に出て以降、様々なITの覇者が現れたが、その最強・最大のものがアマゾンなのかもしれない。

 

「ベゾスも、もうアマゾンを止められない」「どこまでベゾスが織り込んで、このような体制ができたかも不透明。気が付いたらそうなっていた可能性もありそうだ」との指摘は、案外真相を突いているのかもしれない。

 

(497文字! とはいえ、勢いが永遠に続いた企業は存在しない。世界は広くとも有限である以上、どこかで成長の限界が来る。成長拡大依存型企業に異変があるとすれば、その時かも・・というのは、個人的な感想。)