500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

ジム ロジャーズ 著 / 大野 和基 訳 『お金の流れで読む日本と世界の未来』(PHP新書 2019年2月28日 第一版第四刷)

世界三大投資家の一角、ジム・ロジャーズ御大による、日本のファンに向けた投資アドバイス本。

 

あるいは、投資という切り口から、世界経済情勢を俯瞰した本というべきかな。

 

平易な言葉で語られる未来予測は、アメリカ、中国、インド、ロシアなど、世界中をひょいひょいと飛び回る。

 

「なるほど~!そういう見方もあるのか」と気付かされる点も多い。

 

また、親日的な投資家でありながら、アベノミクスに対するキッパリ否定的な見解は興味深い。


そんな盛りだくさんの本書の中で、もっともインパクトがあるのが、北朝鮮に対する超々ポジティブな予想。

 

御大曰く、北朝鮮はこれから開国に向かい、そうすれば世界各国から資金がなだれ込み、二ケタ成長を遂げる。

 

さらには、韓国との統一が実現すれば、両者が弱点を補い合う形になり、朝鮮半島に「幸福な20年間」が訪れる・・という。

 

それを見越しての、北朝鮮関連の有望な投資分野についての記述すらある。


さすがにそんな簡単にはいかないだろう、と個人的には思う。

 

また、楽観的な予想の根拠も、イマイチピンと来ない。

 

しかしそれは、もしかしたら日本人ならではの常識にとらわれた見方、バイアスなのかもしれない!?

 


(493文字! ここまで北朝鮮にポジティブな内容で、日本の大手出版社から本を出してしまうのが、さすが「冒険投資家」ジム・ロジャーズ。普通、企画の段階でNGだろう。)