500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

森永 卓郎 著 『なぜ日本だけが成長できないのか』(角川新書 2018年12月10日 初版発行)

この本は経済読みものといってよいのだろうか。

 

プロローグの章から、いきなりツッコミどころが現れる。

 

世界における日本のGDPのシェアは、最盛期の1995年の17.5%から、2016年には6.5%になったことを捉えて、日本は「ハゲタカ」の餌食になっているとの論が展開される。

 

おいおい、中国やインドその他だって、経済成長してるんやで。しかもキャッチアップ効果で後追いのほうが成長が早い。シェアの低下など、不思議でも何でもないだろう。

 

元々、著者が反「新自由主義」な人物ということは知っているし、日本は海外資本に甘すぎるという主張にも賛同できる部分はある。

 

また、経済について「そういう見方もあるか」と気付かされる主張もある。

 

しかし、話が途中で、妙に陰謀論的な方向にずれていく。

 

最初は、商業出版としての演出・味付けの類かと思っていたが、どうやらそうではなさそうだ。

 

最後はエピローグの章で、陰謀逆巻くクライマックスへと突き進んでいく(ネタばれになるので、ここで詳細は紹介しない)。

 


おそらく、生来、陰謀論的な見方が好きな人なんだろうね。

 

最後のエピローグ、信じるかどうかはアナタ次第・・てところかな。

 

(490文字。 たまには、こういう予想外な本との出会いがあってもいいよね。)