500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

L ランダル レイ 著 『MMT 現代貨幣理論入門』(東洋経済新報社 2019年9月12 発行)

昨年後半から話題沸騰のMMT

 

なんでも「政府債務を無制限に許容する異端経済学」とか。なんだそりゃ?

 

当然というべきか、批判の声も多い。

 

そうなると、逆に気になる。

 

 

そして、出版されたのが本書。

 

帯には「第一人者によるバイブル 待望の翻訳!」とある。これは読むしかない。

 

 

訳者解説含め536Pの大著。身構えつつ読み始めたが、語り口は一般向けだ。

 

平易な例え話も多く、読みやすくて、ホッ。

 

 

とはいえ、私の空気頭でMMT理論を完全網羅的に理解すること能わず。そして500文字で内容をまとめるのは不可能だ。


そこで、以下事項だけは述べておきたい。

 

MMTは「自国通貨建てであれば、政府が債務を無限拡大可能」としているが、それはあくまでも「理論的に可能」と論じているだけで、「そうすべき」と主張しているわけではない。

 

この点は、本書でも繰り返し強調している。

 

 

では「政府予算について、誰が、いかにタガをはめるのか?」という点についての説明は、弱いように感じた。

 

また「政府は通貨を簡単に自作し、支出を賄えるのであれば、なんで国税払わなアカンのや!」という問題についても、論が薄いように思える。

 

 


ツッコミながら読んでこそ、経済書は、楽しい。

 

 

(500文字! 前回記事で取り上げた『目からウロコが落ちる奇跡の経済教室』著者の中野剛志も、本書の訳者の一人として名を連ねている。

『奇跡の』と本書の主張は、似ている部分もあり、違うように感じる部分もあり。)