500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

川田 利明 著 『開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える 「してはいけない」逆説ビジネス学』(株式会社ワニブックス 2019年10月10日 初版発行)

元プロレスラーがビジネス本?

 

「ベンツ3台を売り払ってわかった"俺だけの教訓"」という帯コピーも気になり、書店で手に取った。

 

読んでみると、内容はたしかに飲食店経営本だ。

 

とはいえ、一般的な店舗経営の指南本ではない。

 

引退後にラーメン店を経営して10年。苦労辛酸の連続。私財も溶かし、未だに成功とは言えず・・

 

そんな著者だからこそ書ける、個人経営飲食店のリアルが本書には詰まっている。

 

読んで驚くのが、個人経営のラーメン店を開業するにあたっての初期投資の大きさ。そしてランニングコストもハンパない。

 

また、仕込み→昼営業→仕込み→夜営業→片づけ、の流れを個人でこなすので、睡眠時間も4~5時間。基本的に立ち仕事。しかも、もうもうと湯気の立ち込める中で。

 

正直、ラーメン店の経営がこんなに大変なものとは思わなかった。

 

街中で、派手にオープンしたもののすぐに閉店してしまう飲食店を見かけるが、本書を読むと、さもありなんと思う。

 

そして、それは間違いではないことも本書で触れられている。撤退時をまちがえてはいけない、そして「意地だけは張るな」と。

 

しかし、そんな著者本人は意地でもギブアップをしようとしない。レスラーの本能か。

 

(499文字! 本書を読んで、個人経営の飲食店の見え方が変わった。)