500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

中澤 一雄 著 『外資の流儀 生き残る会社の秘密』(講談社現代新書 2019年5月20日 第刷発行)

珍しく経営系の本を読んだ。

 

著者は、マクドナルド、ディズニーなど、外資系企業で活躍された経営者。

 

本書は、その体験談から、外資系(というか米国系)企業流の経営スタイルの優位性を説く内容となっている。

 

成果主義経営の必要性を訴え、「これがグローバルスタンダードだ」「日本企業もこの経営スタイルを導入すべき」と主張する。

 

実体験をベースとした語り口は、読みやすく、説得力もある。

 

ただ、その一方で、なんだか腑に落ちない読後感がのこるんだよなあ。

 

それほど米国流が優れているなら、トランプ大統領が自国産業の保護にやっきになるのはなぜ?

 

ガツガツした成果主義リーマンショックの元凶ではないか?環境破壊だってそうだ。

そんな考えが頭に浮かぶ。

 

それよりなにより、マクドの効率性の結実が、あの「安いがマズイ」ハンバーガー、ジャンク感丸出しのメニューかよ、という気もする。

 

そんな効率性なんて、御免だね。


「米国流が一番」「日本流には独自の強さがある」「国家主導の中国式が脅威」・・様々な意見を述べる経営本があるが、それらは基本的に著者のポジショントークな面があるんだろうな。

 

経営本は話半分。これはグローバルスタンダードだろう、多分。

 
(500文字! マクドは、あれはあれで使いようがある。自転車のロングライドの際に時折利用する。どこにでもあるし、どんな格好でも入りやすいし、便利だ。腹が激減りなら、あのハンバーガーだってそれなりに旨い。)