500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

中原 圭介 著 『中原さん、経済オンチの私に日本の未来を教えてください』(SBクリエイティブ株式会社 2017年 11月28日 第一刷発行)【書評】

年末といえば中原圭介である。

歴史学の視点を武器に、未来予測を語る。そして見通しが良く当たるとされ、人気を博してきた人物だ。

 

昨年、一昨年と立て続けに、東洋経済社より『経済はこう動く』シリーズを出版しており、今年も楽しみにしていたのだが、昨年で打ち止めになった模様。

 

そのかわりソフトバンク系の出版社にお座敷を変えて、今年は本書を出版。話題性の高い各テーマについて、未来予測とその根拠を平易に解説するスタイルがとられている。

 

『経済はこう動く』では、EVに関して「航続距離が短すぎる。本場米国では実用的でない。燃料電池こそが本命」との主張があったと記憶しているが、本書では「EVこそ本命、日本の乗り遅れが心配」という論調だ。おいおい。

 

ホントのところ未来など確実に見通せるわけもなく、予測を変えるのは悪くないと思う。しかし、予測変更の理由に関して一言あってもいいんじゃないかな。

 

そのほか、話題性の高い「人口減少」「AIで仕事消滅」についてもページを割いているが、それらは既存本の焼き直し的な印象。それぞれの分野でベストセラーとなっている元本を読んだ方がいいかな。

 

内容がうす味で、ちょっと残念。

 

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