ヘンな本だ。
世界情勢の解説本では、サクサク読める対談形式の本が大はやり。この本も、その類の1冊だ。
週末気軽に読もうと思い、書店で何気なく手に取った。
福島隆彦氏のことを何も知らぬまま・・
そして、読み進めていくうちに、「んん?!?」
福島氏によると、実は人類は月に降り立っておらず、歴代大統領は就任直後にそのことを知らされているという。
「月に行ってない」云々の真偽はひとまず置いておこう。
なんでアンタがそんな重要極秘事項を知ってるんだw
そのほかにも、ツッコミどころが時折現れる。
トンデモ側に振れ気味の人に思える。
こうなると、本書の内容全般が怪しく思えてくる。
本書で述べられる「ファシズム」の定義、そして「世界はファシズム的な方向に向かっている」という結論は、それはそれで一つの見解かなとは思う。
ただ、どのような人物が導き出した結論かによって、その信頼度と印象は大きく変わってくる。
なお、この両者の対談本は好評らしく、本書で5冊目だそうだ。
出版界も、売り上げを稼ぐには、いろいろ大変なのだろう。
本書内容よりも、その思いが読後感として残った。
(466文字! この手の「世界情勢深読み本」は元々「信じるか、信じないかはアナタ次第」的なところがあるけどね。一種のエンタメ本と捉えよう。)