500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

佐藤 昭裕 『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』(SBクリエイティブ 2020年7月17日 初版第一刷発行)

このところ書店棚に増殖中の「新型コロナ本」の数々。

 

しかし、それらの多くは、荒っぽく急造されたものに見える。恐怖を煽ったり、「免疫力アップでコロナ撃退」を謳ったり、怪しいものも見られる。

 

私は、その手の本は信用しない。

 

読むなら、感染症の専門家が(監修等ではなく)自分の名前で出している本でないと。

 

本書は、感染症の専門医が、一般読者向けに、感染症防止策をやさしく解説した本だ。

それだけに説得力がある。

 

しかし、プロ仕様だけに「日常生活で、そこまでやれるかいな」という防御策も多く紹介されている。

 

著者もそこはわかって書いており「できるかどうかはともかく、本格的なやりかたを紹介する」というスタンスをとっている。

 

本書を読んで思うのは、感染のリスクを本気で下げようとすれば、生活に相当な不便をかこうという事実だ。

 

そして、著者が本書の中で明記しているが「可能性はゼロにはできません」「感染するときは、感染する」というのも、また事実。

 

そのため、どこで折り合いをつけるかが重要。

 

それは自らが決めるしかない。

 

その判断材料として、本書は有用だと思う。

 

世に流布する、いい加減な言説をうのみにせず、自分で考えよう。

 

(493文字! 前回取りあげた「新型コロナウイルスの真実」と併せて読めば理解が深まる。

本書「自衛マニュアル」がガチガチのディフェンス系とすれば、「真実」はリスクを受け入れつつ、社会や生活の負担を減らした形での折り合いを推奨する。

両書のスタンスは全く異なるが、双方が推奨している感染防止策は、マストと考えてよかろう。)