無縁の世界を覗くことができる。それは読書の楽しみの一つだ。
ネトウヨ・・私からは縁遠く「そういう人たちがいるのだな」という認識しかない。
そもそも、もっと大きな括りの「保守」からして、ひまひとつその考え方がわからない。
どういう理論体系なのかな?そんな興味から本書を読んでみた次第。
結論から言うと、おおまかな印象程度は得られたが、とらえどころのなさは変わらず、といったところ。
著者いわく「保守」は論理ではなく、情緒で動くとのこと。そりゃ、他者には理解できん。
なお、本書のスタンスは、保守やネトウヨ業界の俯瞰ではなく、著者の「最近の保守業界」に対する意見表明だ。
門外漢の私にとっては、狭い閉じた世界の喧々諤々、という印象だ。
実は、以前「新左翼」方面の元活動家が書いた本を読んだことがある。その時も同様の感想を得た。
保守、右翼、左翼・・etc
これらの用語は元々「思想」「言論」「イデオロギー」にまつわるものであったが、現代社会にノイジーに氾濫するそれらは、偏愛的趣味・嗜好。いわば「サブカル」の類だ。
アニメキャラのコスプレを競い合う人たちと変わらない
私には関係ないな。
それがわかっただけでも読んだ価値はあった。
(500文字! 「近現代史」とか、重々しいタイトルがついているが、実際は週刊誌の記事のようなノリで書かれた本だよ。)