しばらく前に、ブックオフで「史上最大の作戦」という本を購入。
名前だけは知っていた。かのノルマンディー上陸を描いた本だ。
読んでみると、当時、実際に兵士として作戦に加わった大勢の人物の証言を、山のように積み重ね、ノルマンディー上陸を活写した大労作ドキュメントであった。
その作中、ひときわ異彩を放つ人物がいた。
証言者としてではなく、小説キャラ的に所々で登場する。
正確に戦況情報が彼にさえ伝わっていれば、合戦のゆくえは変わっていたかも・・そんな描かれ方をしている。
しかし、実際はどんな人物だったのだろう。興味が湧き、帯に「虚像と実像を暴く」本書を手に取ってみた次第。
本書でのロンメル評は「出世の野心あらわな軍人。現場監督としては優秀だが、司令官には向かない」といったところ。
ちょっとイメージダウン。やはりヒーロー像は、戦争にありがちなプロパガンダによるものか。
それにしても、こんなに丹念に、ロンメルの生涯と、戦績を研究している日本人がいることに驚いた。
ミリタリー歴史マニアにはアピール高い研究成果だと思う。
ただ、ちょい興味を持って読んだだけの私には、少々とっつきくさのある本であった。
(500文字! 戦車戦の戦術に興味がある人なら、面白いと思われる。)
▼ こちらは私にも面白く読めた。戦争の激しさ、悲惨さだけでなく、悲喜こもごもすべてをひっくるめたような大作だ。