500字でまとめよ!

最近読んだ本を500文字以内にざっくり、バッサリまとめてみました。

橘 玲 『得する生活』(幻冬舎 2003年11月30日 第1刷発行)

このブログでは、基本的に近刊書籍を中心に記事を書いている。

 

しかし、本書はかなり昔の本だ。古書店でごく安く手に入れたが、内容が面白かったので、例外的に取り上げたいと思った次第。

 

著者は作家で投資家。そのため、投資や利殖、そのほか生活経済(?)をテーマとした著書が多い。また、近年ベストセラーとなった『言ってはいけない』等、身近に潜むタブーに(やや偽悪的な筆致で)切り込む書籍でも知られている。

 

さて、本書の内容は、私たち誰もが生活上使っているクレジットカード、商品券、さらにはローンなどの「金融商品」から説き起こし、世の経済の仕組みを語るものだ。

 

単に語るにとどまらず、その仕組み(の抜け穴)をつかって、いかに利益を上げるか、といった実践法がメインテーマであるのがユニーク。

 

もう十数年前の本なので、今日では規制がかかって使えなくなった手法も多いが、それはそれで「昔はこんなことできたんや~w」と面白い。また「頭が回る人はこういう点に気づくんだ」という感慨とともに、楽しく読み進めることができた。

 

身近なお金の流れの陥穽をつつくというテクニカルな内容ながら、これはこれで一種の経済学と言えるのではないかと思った。

 

(500文字! セコイ手法も多く、本書の副題『お金持ちになる人の考え方』とまで言えるかどうかは不明w)

 

電子書籍として現在でも販売されている。