最近時々耳にする、プロ野球球団の「3軍」。
現在のところ一部の球団が導入するにとどまっており、その存在は謎めいている。
しかし、その中で存在感を示しているのがソフトバンクホークス。
千賀滉大や甲斐拓也をはじめ、育成契約で獲得した選手を、3軍を通して看板選手にまで育てることに成功している。
そのホークス3軍の成功の秘訣を解き明かしたのが本書だ。
3軍というと「2軍のさらに下」というイメージだが、本書を読むとちょっと違うことがわかる。
現時点では本ドラフトにかからないが、将来大化けの可能性がある高校生に目をつけて、高卒段階で早めにゲットするというのが3軍の大きな目的となっている。
そのために、3軍を単なる「2軍の下」ではなく、育成契約とワンセットで考え、効率的な上達プログラム、試合の機会、施設、待遇を用意。重要な育成機関と位置付けて力を入れている。
つまりは、大学やノンプロに行くよりも、ホークス3軍に行ったほうが、NPBを目指すには得策だと思ってもらえるような工夫をしている。
うーん。これは他の球団も追随して、対抗するしかないね。
今後、プロ野球界では、3軍創設ブームが起こるのではないかナ。
(491文字! ただね~、カネのある球団じゃないと、ホークスレベルの3軍はできないかも。野球の坂もカネ次第・・?)